ケーナとサンポーニャは、1950年代に完成したラテンアメリカ先住民系とスペイン系の音楽的特徴が混合された音楽アンデスフォルクローレで、もちいられる楽器です。
一方のサンポーニャは、閉塞した葦が音階ごとの長さの異なる管を束ねて一つの楽器となっています。ハーモニカのように吹くだけで音ができ、サンポーニャの一つの特徴として、二人一組でドミソ~、とレファラ~の音階に束ねた楽器を持ち、交互に吹鳴することで一つの旋律を奏でています。
アンデスフォルクローレと聞くと、どんな音楽か思い起こしづらいですが、サイモン&ガーファンクルによってカバーされた『コンドルは飛んでいく』がアンデスのフォルクローレの代表的な曲です。
アンデスフォルクローレは、ベネズエラ、コロンビア、アルゼンチンなどの7カ国にまたがり、南アメリカ大陸の西側に沿ってあるアンデス山脈で産まれました。アンデス山脈の文明はアンデス文明と呼ばれ、代表的な時代にはインカ時代があげられます。1532年スペイン人によるインカ帝国の征服により、アンデス文明は終焉を遂げ、先住民の文化にスペインの文化が融合される事となります。
サンボーニャとケーナは、先住民の起源をもつ管楽器。ケーナは、日本の尺八と同じ原理で、フォルクローレの主旋律を受け持つ機会が多く、楽器の構造上、単純であるため、奏者の表現力により、音色が変わります。一方のサンポーニャは、閉塞した葦が音階ごとの長さの異なる管を束ねて一つの楽器となっています。ハーモニカのように吹くだけで音ができ、サンポーニャの一つの特徴として、二人一組でドミソ~、とレファラ~の音階に束ねた楽器を持ち、交互に吹鳴することで一つの旋律を奏でています。

